最近ではSNSだけでなく、ニュースでも「推し」や「推し活」といった言葉が出てくるようになりました。しかし、「『推し』って結局どういうこと？推しという感覚がいまいちよくわからない……」とお悩みの方もいるのではないでしょうか？
「推し」に対してキャーキャー騒いでいるのも、生活が危ぶまれるくらいお金を注ぎ込んでしまうのも一体なぜなのか、よくわからないと思ってしまいますよね。
そこで今回は、推しの感覚がいまいちわからないあなたへ、「推しの感覚がわからない理由」や「推しとは何か」について詳しく解説します！
「推しがいる」「推し活をする」のが当たり前になるつつあるこの時代で、「推し」について知ることは損にはなりませんので、ぜひ最後までご覧ください！
推しの世界が理解できない理由は？筆者なりの答えを紹介！
「推し」という言葉、アニメやアイドル、スポーツ選手など、様々な分野で耳にすることが増えていますが、実際にはどういう意味なのでしょうか。この言葉についての理解がまだ浅い方もいるかもしれません。
以前の私も「推し」とは何なのか、その魅力や文化について詳しくは知りませんでした。なぜこの感覚が理解できないのかについて考え、いくつかの答えを見つけたので紹介します！
その答えは3つあります。それは、「関連知識の不足」と「興味の持続」、「推し活に対する印象」です。まず何かか特定のジャンルに関する情報がないと、その魅力や文化を理解することは難しいでしょう。
なので、もし「推しの感覚を知りたい」という場合はまず、少しでも興味のあることについてたくさん情報収集することから始めるのがおすすめです。
一方で、趣味や興味が広範囲に及ぶと、特定の対象に深く熱中することが難しくなります。つまり、飽きっぽくなるってことです。そのため、推しに対する熱量を維持するには、特定の対象への深い興味、「興味の持続」が必要になるのです。
さらに、推し活に対する印象も影響を与えます。例えば、私の職場の同僚が推しに全財産を投じる姿には、最初は理解しがたい印象を持ちました。
具体的には、「生活がキツくなっても推しに投資！」という感じだったので、「それで本当に大丈夫なのかな？」と思ってしまったんですね。
しかし、そこには強い情熱があり、羨ましさを感じる気持ちもありました。
この記事を通して、「推し」や「推し活」についての理解が少しでも深まることを願っています。次の章では、さらに詳しく掘り下げていきましょう！
推しについて理解を深める
最近よく耳にする「推し」という言葉。1980年代後半から普及した「オタク」の概念とは異なり、「推し」という言葉はより感情的な側面を持ちます。この言葉は、単に「好き」を越えた何かを意味しているようです。
元々、オタク文化は、特定の分野に対する深い知識や専門性を指していました。しかし、時が経つにつれ、オタクはその高い専門性や知識量から、一般的には名乗りにくい言葉になっていきました。それが「推し」という新たな表現への移行を促したのではないでしょうか。
「推し」は専門性や知識量よりも、何かを深く愛する感情、つまり「好き」という感情に重点を置いています。オタクとは異なり、推しは自分の好きなものに情熱を注ぐ表現です。
「推し」と「好き」の感情の違い
では、「推し」という言葉に含まれる「好き」とはどのようなものなのでしょうか。私たちが「推し」と呼ぶものには、いくつかの特徴があります。
- ただ見ているだけで満足すること
- 手の届かない存在への憧れ
- 理想的なビジュアルに惹かれること
- 欠点やマイナス面を知りたくないという気持ち
- 他の人にも推薦したいと思うこと
- 推しと同じ趣味を持つ人たちと交流すること
これらは、「恋人や家族への愛」とは異なる、推しに対する特有の感情です。恋人や家族に対しては、より現実的な愛情が含まれますが、推しに対しては、ある種の理想化された愛情が感じられるのです。
また、「推し」という言葉は、その対象が多岐にわたることも特徴的です。推しの対象は、アイドルやスポーツ選手、アニメのキャラクターから、動物、食べ物、歴史上の人物に至るまで様々です。
推しに対する感情は、「好き」という言葉だけでは表しきれないものです。ただし、推し対象に対して「付き合いたい」「結婚したい」といった現実的な感情を持つ場合もあります。
推し活の心理への影響とその深い意義
「推し」という概念が私たちの心理に及ぼす影響は、意外に深く、単なる趣味や娯楽を超えた意味を持っています。日常生活に活気をもたらすだけでなく、心理的にもポジティブな効果があります。
自己表現の一形態としての推し活
SNSで見かける「○○推し」という表現は、自分自身を示す手段として機能しています。「これが私の好きなものです」という宣言は、個人の特性や属するコミュニティを示しています。
このような自己表現は、自己認識を高め、心理的安定に寄与します。
コミュニティとのつながりがもたらす心理的効果
共通の「推し」を通じて形成されるコミュニティは、社会性や心理状態にも良い影響を与えます。他者とのつながりが受容感や自己肯定感を高め、日常生活に満足感をもたらします。
また、「推し活」はメンタルヘルスにもプラスの影響を与える可能性があります。情熱を傾ける対象があることで、ポジティブな気持ちが高まり、うつ状態の改善に役立つこともあります。行動活性化療法としての側面も持ち合わせていると言えます。
これらの点から、「推し活」は単なる趣味を超えた心理的豊かさをもたらす文化と言えるでしょう。推し活を通じて新たな自己表現やコミュニティとのつながりを見つけるのも一つの方法かもしれません。
まとめ
「推し」や「推し活」についての理解が深まるには、まずはその分野に対する関連知識を深めることが重要です。また、多様な興味を持つことも、「推し」の世界を理解する上で役立ちます。
「推し」という概念は、単なる「好き」という感情の進化形とも言えるでしょう。自分が熱中するものについて学んでいく中で、自然と「推し」という感覚が理解できるようになるかもしれません。
さらに、「推し」は個人の内面や好みを反映するものであり、自己表現の一つとしても機能します。私自身、「推し」という世界が理解できなかったのは、単にその世界を知らなかったからです。
これからは、もっと自然に「推し」という言葉を使い、「好きなもの」や「熱中していること」を周囲に伝えてみるのも良いかもしれません。あなたの「好き」を積極的に表現することで、より豊かな社会的つながりを築くことができるでしょう！
